草野球の夢 海をわたる (2009年9月放送)
MBS上泉雄一アナウンサー(上泉):草野球、海をわたるということなんですが、こちらを見ていきましょう。
トミーズ雅さん(雅):なんや。
(上泉):プロ野球が開催される球場で野球がしたいと、こんな思いをもって活動する、「草野球ワン」という団体があるんですね。
(雅):ほー、クサワン。ハッハッハ。
(上泉):草野球チームを全国で募って、電光掲示板だったり、場内アナウンスだったり、それを実現させている皆さんなんです。
(雅):ふーん。
(上泉):これまで、京セラドーム大阪をはじめ、東京ドーム、ナゴヤドーム、福岡ドーム、札幌の各ドーム球場でプレーされた皆さんなんですが、そしてついに2003年末にですね、こちらです。いよいよ、聖地甲子園球場で「KUSA1日本シリーズ」と題しまして草野球日本一を決める大会を開催したのです。
千鳥ノブさん(ノブ):めっちゃおもしろいですね。
未知やすえさん(やすえ):わぁー
(雅):何チームあるの?
(上泉):えーっとね、結構な加盟団体のようなんです。はっきりとした数はわかりませんが。こうなると人間は欲がでてくるものでして、代表の吉崎さんはこうおっしゃいました。「次はメジャーの球場でやりたい」と。
(雅):そんなむちゃ言うたらあかんわ。
(やすえ):夢ですよ。
(雅):そら、ヤンキースタジアムとかでできたら、夢やん。
(上泉):で、動きました。こちらなんです。2004年に入りまして、例えばヤンキースタジアムとかドジャースタジアムとか交渉したんですが、実は海外では門前払いでして、球場を貸し出すという発想自体がないそうなんです。
スポーツニッポン新聞社中根俊朗部長(中根):球場は球団の持ち物ですから。
(雅):貸したらお金がはいるのに。
(上泉):という感覚がないんです。
(雅):ないの。
(上泉):だから、意味がわかりませんということなんです。
トミーズ健さん(健):ほー。
(雅):それの方が値打ちはあるわな。踏めないということやろ、マウンドを。
(上泉):そういうことなんです。そんななか、シアトルマリナーズの本拠地セーフコ・フィールドに、日系3世の職員がいらっしゃいまして、日本語はできないそうなんですが、交渉するとですね、なんとか意味は通じたということなんです。
(一同):へー。
(上泉):この時点で2007年です。まだ2年前です。今年ついに、日本では9月19日(土)からのシルバーウイークの期間中はちょうどシアトルで試合がないので、ここだったらいいですよと契約が成立いたしました。
(一同):へー。
(雅):すごいなー。やっぱり任天堂やからかなあ。
(中根):シアトルは日系の人、多いですよ。日本人に対しては温かい土壌があるのかもしれませんね。
(上泉):セーフコ・フィールドでは日本人をれっきとした野球選手として迎えてくれまして、その待遇が並々ならぬ待遇だったのです。
(一同):へー。
(上泉):VTRをご覧下さい。前日までヤンキースのメンバーが使っていたビジターのロッカールームを使わせてもらえることになりました。
(一同):えー!
(上泉):しかも、ロッカーの上にそれぞれのプレーヤーの名前をちゃんと貼ってくれているんです。
(健):えー!
(雅):うれしいー。
(上泉):すごいでしょ。この石川選手の使ってたロッカーは前の日までA・ロッドが使っていたロッカーなんです。
(一同):(どよめき)ははは。
(上泉):実際に試合が始まる前なんですが、グラウンドでセレモニーもやってくれまして・・・
(ノブ):めっちゃいいやん、これー。
VTR内 場内アナウンス:スラッガーズ!ジャパーン!
(一同):うーわ!
(上泉):電光掲示板もほら、そのまんまです。
(雅):うわー!
(健):そこまでするか。
(上泉):これだけではありませんで、さらに、なんと始球式までやってくれたんです。しかも球団のマスコットなんです。そして、元マリナーズ、レッドソックスで活躍された選手もバッターボックスに立ってくれまして、
(上泉):でもなにが嬉しいって、キャッチャーの人が一番よろこんでいます。
(一同):はははは。
(上泉):で、アメリカの野球チームと対戦いたしまして、結果日本チームが 9対1 で勝利をしたと。
(一同):おー
(やすえ):あら、勝った!
(健):草野球どうしやん。
(上泉):最後はお互いの健闘をお互いに讃え合う。彼らにとっては、本当に忘れられない一日になりました。(VTR 終わり)
(一同):(拍手)
(健):これ、やりすぎやでー。
千鳥大吾さん(大吾):これ行きましょう。雅さん。
(ノブ):これやりたいわー。
(雅):願いは叶うやね。願いは叶う!
(中根):5年越しですからね。
(雅):5年越しの思いや。
(一同):うわー、すごい。
(雅):すごい!