草野球をセーフコ・フィールドで -『KUSA1 ワールド・シリーズ』開催-
草野球の全国大会を主催する 『KUSA1(クサワン)』が、 21日に初の海外大会をセーフコ・フィールドで開催した。 草野球においては初となる、メジャーリーグ球場での試合を実現し、『Sluggers』 を始め、日本各地からの有志らと現地からの参加者が日本チームを結成した。 選手の名前が英語でアナウンスされたり、攻守の入れ替え時にアップテンポの曲が流れたりと、まるでメジャーの試合のように本格的で、選手らは興奮と戸惑いを見せ、初回を終えた後には「緊張した!」という声が飛び交った。試合終了後には「ずっとここにいたい」と、名残を惜しむ声があちこちから飛び出した。
選手宣誓をした今井優(いまい ゆたか)さんは、「地元チームの選手とたくさん握手をして抱き合った。日本と違ってスタンドにフェンスもないので、見ている人たちと一体化した気分が味わえた」と語り、MVP を受賞した森悠(もり ゆたか)さんも「刺激をたくさん受けた。日本に帰ったらこの体験をいろいろな人に伝えたい」と笑顔を見せた。また、監督の石川哲也さんは「普段はでこぼこの地面で野球をしているので、芝生があるだけで感動。言語の壁は一切感じなかった」と満足気に語った。『KUSA1』代表の吉崎さんは、「今度はアメリカから日本に選手を招いたりするなど、交流を続けて行きたい」と、意気込む。一人一人の交流が大きな交流へとつながっていけば、『KUSA1 ワールド・シリーズ』のもう一つの目的である野球の五輪種目復活 も、夢ではなくなる日が来るかもしれない。